過去との闘い。
過去の栄光のような物が自分の足を引っ張っているような気がした。
夏の暑い日。
立っているだけで汗が吹き出る。
俺が夜出歩く事を習慣にして2週間ほど。
やっとストリートに出る気になった。
街に出てみまわした。
正直わからない。
もう昔の駅では無い。
条件は変わった。
しかし、やるしか無い。
そんな思いを胸にまずは夜の街を徘徊することにした。
良さそうな子を発見。
しかし、足が、声をかけられない。
完全に地蔵だ。
地蔵の原因はなんなのか。自分の中で分析するには。、
今までの経験に縛られているという事だ。
1人で街に出て即をする。
そんな事ができた5年前の記憶が。
こんな事もできないでどうすると煽ってきている。
俺は昔の記憶が押し付ける期待に押し潰されていた。
足が、声がかけらない。
いつでも声をかけられる実力がある。
そんな自信が自分を殺していた。
2時間程が経った。
俺は未だに声がかけられないでいた。
手に持っているお茶割りは既に二缶目だ、
しかも500ml
俺は酒が弱い。だから一本で酔うのは十分だ。
よくわからなかった。声をかけられない理由が。
俺は独り言を繰り返していた。
なにひよってんだよ
おまえ如きが緊張とかしてんじゃねーよ
そう言いながら、誰も聞こえないところでぐるぐると自問自答を繰り返していた。
不思議と心が落ち着いた。
よし、いこう。
フリフリの20代前半
即系だ。声をかけよう。
もうどうでもいいわ
声をかけた。
2、3回ラリーをして放流。
俺の声かけが自信に無さすぎた。
リズムに乗ってきた。
待ち合わせ女子20前半
彼氏と待ち合わせ。崩せず
歩くフリフリ女子20代、
持ってるウーロン茶をイジる。効果無し。放流。
ベンチ座り女子20前半。
反応はあるが刺さるトークを展開できず退散。
以上だ。
地蔵は避けられたのが一番の功績だ。
過去の自分が押し付けるプレッシャーや、固定概念に負けずに行動できた自分を素直に褒めたい。
これを習慣にしていき、日常にしていきたい。
そうしたら、より自然なトークができるはずだ。